施工例

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  3. 札幌市 J邸

そこここに、家族の気配が満ちる2階リビングの家。

黄色の壁に三角屋根のロマンチックな外観は、南ヨーロッパ辺りの瀟洒な住宅を思わせる。
リズムよく並ぶ格子の入った窓がやわらかな表情をつくり、この家をさらに魅力的なものに。
アーチ状にかたどられたポーチの奥には、玄関ドアと自転車置き場に続く小さなドア。
建物から伝わってくる楽しげな雰囲気に、思わずノックしてみたくなるのだ。

質感のある塗り壁がやさしい表情を醸し出す。

キッチンから、リビング、ダイニング、小上がり、
書斎コーナまですべてが見渡せる。

モザイクタイルとランプシェードの赤を効かせた
おしゃれなキッチン。アーチの壁の奥が食品庫、
左手のドアは奥さま専用の納戸。

トップライトから光が差し込むリビング。
ダイニングキッチンとはアーチの下がり壁で
さり気なくゾーニング。

手持ちの大きなテーブルを入れるために、
ダイニングはゆったり設計。
 はじめてのお子さんの誕生を機に、マイホームを手に入れたJさんご夫婦は30歳代のファミリー。いろいろな住宅メーカーを検討し、最終的に選んだのが神出設計だった。「建てる人の夢をそのまま叶えてくれる包容力と技術力」が、その理由である。

  「家じゅうどこにいても、家族の存在が身近に感じられる間取りであること」。これが、Jさんにとっていちばん大切なこと。この考えに基づいてプランが練られ、2階にリビングを中心とするパブリックスペースを据えた、心地よいわが家が完成した。

  階段を上ってくると、てっぺんがそのままリビングの真ん中だ。リビングスペースを核に、畳の小上がり、ダイニング、キッチン、2分割できる洋室、そして書斎がぐるりと配置されている。すべてがひとつの空間に存在しながら、コーナーのクランクや収納の壁などをうまく利用することで、さり気なくゾーニングされたところが魅力だ。空間が間のびせず、その場所その場所で落ち着けるのである。また、リビングの真上にはトップライトを設けた吹き抜けがあり、気持ちのいい開放感をつくりだしている。

  インテリアは奥さまの好みを取り入れたナチュラルモダンなデザインで統一。壁の角を落とし、開口部の下がり壁にアーチをつけて空間全体を優雅な雰囲気に。自然素材にもこだわり、室内すべての壁を「蝦夷シラス」という火山灰を主成分とする塗り壁材で仕上げ、味わいある表情を演出した。湿度をコントロールする呼吸機能に加え、気になる生活臭や有害物質を吸着して空気を浄化する機能もあり、健康面でも安心だ。ムク材を使ったフローリングは、天然成分100%のアウロワックスで仕上げ、床をハイハイする赤ちゃんにもやさしい気配りがされている。

  住まいづくりはほぼお任せだったという奥さまも、やはりキッチンの造作にはいろいろとリクエスト。モザイクタイルでおしゃれに仕上げたキッチンは、小柄な奥さまに合わせて吊り戸棚はつくらず、食器や調理器具の収納はすべて出し入れしやすい引き出し式とした。絶対にほしかった食品庫も、すぐ隣りに広々としたスペースを確保。棚の様子を一目見れば、何がストックされていて何が不足かすぐにわかるので、とても便利である。調理や水仕事をしながらでも視線の先に、2階フロアの隅々まで見晴らせるキッチンは、奥さまのお気に入りだという。

  リビングをはさんでキッチンと対角線状にあるのが、Jさんの書斎コーナー。つくりつけのデスクでパソコンを使っていても、顔を上げればキッチンに立つ奥さまの姿を視界に入れることができる。家族から孤立しない書斎は、たとえ仕事を持ち帰ったときでも、安堵の気持ちを覚えながら作業に集中できるのではないだろうか。

  家族とのつながりを意識した2階に対し、1階は寝室と浴室、豊富な収納のある実用性重視の空間。玄関のシューズクローゼットを中心に、組込み式の車庫、外へ直接出られる自転車置き場へとつながり、外からの動線も快適だ。ウォークインクローゼットや納戸など大容量の収納のほか、トイレの脇や電話台の下、リビングの一角といった、適材適所につくったちいさな収納も、暮らしの利便性を高めている。

  この秋に入居して、はじめて迎えるお正月。雪が溶けたら前庭に入れた土を耕して、家庭菜園をつくりたいという奥さま。今から春が待ちどおしい気分だ。


リビングとつながりながらも、デスクの壁でほどよく目隠しされた書斎。

大きな窓から明かりを取り込む、開放的な階段ホール。

玄関からシューズクローゼット、車庫へと続く。
ステンドグラスの入った小窓がアクセント。

ゆったりしつらえたトイレの自慢は、
モザイクタイルと花柄の入った洗面ボウル。